ひでぇ話だ（またＴＢＳかい）
ＴＢＳは１７日までに、白インゲン豆ダイエットで問題となった健康情報番組「ぴーかんバディ！」を終了し、１９日から新番組をスタートすると発表した。
「ぴーかんバディ！」は、司会に福澤朗、レギュラーにカリスマモデルの梨花、
押切もえ らをすえ、若い女性向けの健康美容情報を扱って人気を呼んでいた。
ところが、今年５月６日の放送で、白インゲン豆を３分炒めて粉にし、
それをご飯にまぶして食べる−というダイエット法を紹介したところ、
視聴者から体調不良を訴える声が相次ぎ、社会問題に発展した。
この問題で総務省は６月、ＴＢＳに対し、行政指導の中で最も重い警告を行っており、
番組終了については、「対応がやや遅い」（同省関係者）という声も出ていた。
番組では、まず、太る原因は炭水化物にあるということを紹介し、
次に、
「炭水化物を食べても痩せる夢のような粉」
「一緒に食べれば大好きな炭水化物をどれだけ食べても太らない魔法の粉」
「これさえあれば、炭水化物食べ放題」
「炭水化物を食べても太らずに、逆にウエストがすっきりする、夢の食材」
「炭水化物を食べても太らない、究極の成分」
として、
ファセオラミンという物質を紹介したのだそうです。
そして、
「ファセオラミンという成分が炭水化物の吸収を抑制して、体の外へどんどん
排出してくれるんです」
「ファセオラミンを食事と一緒にとると、食べた炭水化物の約70パーセントが
カットされると言われています」
「うれしいことに、ビタミンなどの栄養素はそのままで、炭水化物だけを排出
してくれるのです」
「今、アメリカでは、ファセオラミンダイエットが非常にはやっているダイエット
の一つなんです」
と、ファセオラミンを持ち上げ、
ファセオラミンを豊富に含む食品として白いんげんを紹介したのだそうです。
ただし、白いんげんは普通に食べてもダイエットに効果がなく、
ダイエット効果を発揮するには、特別な食べ方が必要とアドバイスしまして、
白いんげん豆を３分程度炒ったものを粉末化し、ご飯にまぶして食べる
という食べ方を紹介し、明治薬科大学の本橋登先生が登場して
一日摂取量の目安や、食べ方のポイントなどについてコメントしました。
ファセオラミンが要は消化不良を起させる成分だそうなので、
それをとり過ぎると下剤の乱用をする人と似たような弊害が出ることは
容易に想像がついたのでしょうに、
番組内では、
「豆にアレルギーのある方やお腹をこわす状態が続いた方は食べないでください」
などの注意喚起をおこなったものの、
全体として白いんげんを夢のダイエット食材として取り扱ったといっても過言ではない
状況で放送した為、日本中の頭の悪い肥満女性が、試してしまい、
下痢や嘔吐を訴える被害が９６５件に上り、うち入院件数は１０４件にもなるという
大惨事になったのだそうです。
栄養摂取の基本を知らない無知がまねいた大惨事だといえるでしょう。
５月６日の放送で大被害を出し、
６月に役所(総務省)から行政指導の中で最も重い警告を受けていて、
８月に番組中止を発表した という対応について、
我々は、心にしっかりとどめておきましょう。
世の中には、お子様にも安心なダイエットって物もあるのにね。
知らないって恐ろしいね。
